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2009年08月04日

総生産5億台の国内自動車メーカー

総生産5億台の国内自動車メーカー

5億台!?そんなすごい国内自動車メーカーあったっけ?
トヨタ・日産でさえ数年前にやっと1億台を突破したっていうのに、5億台って?。
そのメーカーは…「タカラトミーのトミカ」です!なーんだって感じでしょうが、
5億台以上です!おおよそ国民1人あたりが4台買った計算です。
ニンテンドーDSなんて目じゃない数字です。

QUIK MAN
写真: タカラトミーのトミカ

ご多聞にもれず私も1歳半の愚息に1つ買ってやったワケですが、箱を開けてビックリ!実売価格265円で「この秀逸なフォルム、クオリティの高さはなんだ!?こんなにスゴかったっけ?」うーむこれは面白い物を見つけたぞ、と、言う事で、いろいろ探ってみることにしました。

QUIKSILVER
写真: 秀逸なフォルム

時代と共に歩み、まもなく40年

ブランド発足は1970年。 ビートルズが解散して、よど号がハイジャックされ、三島由起夫が割腹自殺し、大阪万博が開催されたその年にトミカは生まれました。高度成長期も一段落しはじめ、国民の生活もずいぶん裕福になっていった時代で、トミカはそれに合わせるように、ブルーバードやクラウンなど、とチョイ高級指向をラインアップ。

さらに1972年には建設作業車などが登場。「日本列島改造論」などにより建設ラッシュが起っている時で、時代を反映していると言えます。1977年にはスーパーカーブームにノッて、フェラーリやカウンタックなどが登場。

ROXY
写真: 建設作業車

そして、80年代後半になるとバブルの影響なのか、高級車や外車が数多く発売され、90年代に入りバブルが崩壊すると、大衆車や軽自動車が目立ちます。大人になり改めてひもといてみると時代を色濃く反映し、まるで日本の近代の歴史年表をみているようです。

120台の妙・第3土曜日の罠

まず売り場に行って気がつくのは、とにかく数がスゴい!120種類もあるのです。
スポーツカーから大衆車・建設作業車・バイク・パトカーや救急車・・・
なんでもあり、孫に買ってあげたい方は「迷っちゃうよこれは」てな感じで陳列されています。この120台って数字は、年端もいかない子供にとってはスゴい数!
親にとっては脅威な数です。我が息子を売り場に連れて行ったら、もうパニック。なぜならワイド80mm程度の箱が20フェイス、それが6段にもなっていると、子供の目には全面的に、トミカ!トミカ!トミカ!トミカ!となり、他の情報は一切遮断されてしまいます。

ビジネス的な視点で見ても、ものスゴい売り場占拠率です。パッケージは、私が子供の頃は黒の渋いパッケージだったのに、現在は赤と白のツートンカラー。ちょっとカワイクなって残念に思っていた私は、お店に行って納得!赤白のトミカカラーはすべてのトミカ関連商品にも配色され、トミカ売り場近辺は紅白に彩られ、それはもうお祭り騒ぎです。

お祭り騒ぎの売り場を見渡してみると、「第3土曜日はトミカの日」というPOPを見つけました。その時は、何気なく見ていたのですが、この『第3土曜日』の巧妙な罠が、ボディブローのように私を蝕む事になろうとは…。

翌月の第3土曜がやってきて、ある事に初めて気がついてしまったのです!というのも、この「トミカの日」というのは、新商品が2車種発売される日なのです。ということは、もしかして、120車種のどれかの2車種が廃盤になるのでは?
「え!ひょっとしたら、もう買えない車種があるのでは?」と思い、結局は、いつしか何ヵ月も先までの廃盤予定の商品を先に買っておくことを覚えてしまったのです!・・・って・・・つまりは「トミカ」の戦略にハマってしまったワケなのです。トホホ・・・。

驚愕のハイクオリティ

450台くらいに膨れ上がった我が家のトミカを改めて1台1台を手に取り、まじまじと見てみる。「スゴい!」まず塗りがスゴい。3次曲面でも綺麗な仕上がり。

ROXY
写真: 450台のトミカ

タンポ印刷だと思うのですが、世界広しと言えども、この金額でこの美しい塗りはさすがは日本!と言ってもいいのではないでしょうか!それからポリスチレン樹脂で出来ているウインドウは、ボディとの段差がなく、とても美しく、車軸は細く、タイヤは滑らかに回り、サスペンションまでついて、ドアなどの可動する部分は何度開閉しても壊れない。
タイヤなんて子供の力じゃ絶対取れない!こんな卓越した「モノづくり」の精神は素晴らしく、その技術とこだわりは代々受け継がれ、これからも日本を支えてくれる事でしょう。

近年、若者の車離れが叫ばれ、30数年の間に社会における車のポジションは大きく変化しました。しかし、この小さなトミカに大きな夢を乗せて育った子供が数十年後、日本経済を支える消費者となるのではないでしょうか(いや、ぜひなって欲しいものです)。

来年2010年に満40歳を迎える小さな巨人「トミカ」。少しだけ日本の将来までも考えさせられてしまった私ですが、いまだに第3土曜日を気にしながら毎日を過ごしていることは、隠しようのない事実です(苦笑“)。

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