
2009年07月01日
QUIKSILVERはかっこいい、
ROXYはかわいい
QUIK MAN
Live NoIS 第一号を飾らせていただく、
クイックシルバー担当アカウントディレクターのY.Kです。
『おっ』と、目を引くことがポイントである、
POPの世界に一石を投じた(つもりの)ツールのお話です。

写真: QUIK MAN
写真をご覧になってわかるように、お店で目を引きますこの出で立ち!
通称QUIK MANです。
今回の依頼主はサーフブランドの老舗QUIKSILVERさんです。
(以下敬称略させていただきます。)
オーダーの内容は『QUIKSILVERはかっこいい、ROXYはかわいい』と、
いたってシンプル。
そこが一番困りますが、この言葉を咀嚼して出てきた目指すべきツールは、
『お店からパクられちゃうくらい欲しいと思えるツール』です。
SMAPキムタクの中吊りポスターがなくなってしまったという話は、お昼のワイドショーでも一時騒がれましたね。ある意味問題ですが、お客さんがお店に足を運び、そこで目にしたツールに一目惚れするお話は、到底聞いたことないですから、そこに勝るとも劣らない気合いの入ったツールを作製しようということになりました。
最終的に、全ツールで13種のラインアップを展開することができました。
QUIKSILVERには

写真: QUIKSILVER
- QUIK MAN
サーフ型鉄板とボディーはマグネットでくっつき、
ボードショーツはシーズンごとに差し替え可能。
頭部も樹脂の中では最軽量化しつつも、
インパクトを重視した絶妙なバランスを狙いました。 - ノーズサイン
サーフボードを切り出し、ブランドアイデンティティーをしっかり演出。 - フロアシート
いらっしゃいませと言わんばかりのシートです。 - ロゴキット
4面アクリルにトライウォール段ボールを重ね合わせ、
すっぽりハマるモジュールキット。 - シェルフ
よくある横長w300mmのシェルフとは違い、逆三角という形状は、
効率よくロゴパターンの打ち出しが可能。まんべんなく棚をジャックできます。 - 背面バナー
600mmスパンが最小ユニットと仮定しているため、
什器背面にドンズバで引っ掛けられる仕様。 - テープ
もう好きなだけロゴをだしてください。
ROXY

写真: ROXY
- ランプシェード
超少量オーダーメイドです、光ってもかわいくみえます。 - サーフボードフィギュア
実際のボードをマスター作製に使用し、
少しデフォルメしてあります。もしろん、シーズンごとに柄が変えられる。 - ロゴサークル
くるくる回しても、ROXYのロゴがちゃんと正面にくるすぐれもの。 - シェルフ:
シェルフを立体にすることで、確実に他社との差別化を図る。 - 背面バナー
600mmスパンが最小ユニットと仮定しているため、
什器背面にドンズバで引っ掛けられる仕様。 - テープ
少ない色で多くの色があるように表現。
一番輝きを放ち、私が愛着がもてるのは、先に紹介したQUIK MANです。
彼が誕生するまでには、長い長い時間がかかりました。
Born to the QUIK MAN!
こんな感じと、話があがったときには、そもそもQUIK MANは何屋さんに頼むもんなんだ?
ふと思いました。やはりロットや仕様が折りあわず、相当数のベンダーに断られました。
30体しかつくらないので、海外ロットには見合う訳でもなく。
断られれば断られる程、何屋さんがこの夢を叶えてくれるのか、途方にくれました。
クイックシルバー担当の私としてはなんとしても完成させたいという思いから最終的には、1式できるところではなく、パーツごとにベンダーを探し、最適な素材を探り、ガッチャンコすることになしました。
頭部は、始めの頃に紙で頭をしてました。紙箱の中に発泡スチロールを切り出したものをモックアップしてましたが、どうしてもフタのつなぎが納得ができず、POP展示会で巡り会った発泡ウレタンを素材に扱う樹脂成型屋さんに打診をし、こちらの意図している内容をとても上手に汲み上げて頂き、細部の形状まで追求することができました。
その樹脂屋さんには、QUIK MANの頭部だけでなく、ROXY サーフボードミニチュア、ロゴサークルなどをお願いすることになり、樹脂という、今まで敷居が高いと思っていた分野(私だけかもしれませんが・・・)に足を踏み入れることができ、なんとか着地することができました。ボディーは探せるだけ探してたのですが、クライアントがいつのまにか持っていた、おもちゃ屋で発見したきたボディーでした。
ボディーは探せるだけ探していたのですが、クライアントがいつのまにか持っていた、おもちゃ屋で発見した模型のボディーを使うことになりました
(見つけてくれてありがとう!)。
ボードショーツはこれまた苦労が絶えず、絵をもって友人のテキスタイルデザイナーと話をしてみたのですが、ガラの印刷、ディテールを合わせると、かなりの金額になり、
まず1回目の断念。次に個人のフィギュア作製のHPをもっている人に当たってみたものの、紆余曲折あり、コレもまたお流れに。
さらには、縫製をやっていた近所のおばちゃまに話をして、こんなものを作りたいと話をしたのですが、「面白いけど、こんなに作りたくないなぁ」とボヤかれ、あきらめました。服飾の大学に通う後輩に話したものの卒業論文と重なる時期に進むので厳しいということで・・・。
結局、最終的にたどり着いたのは、いつも弊社がお願いしている印刷会社。恐る恐る相談したところ、「なんとかできそう!」ということに。お抱えの作製スタッフのおばちゃまベンダーにお願いすることになりました(最初から頼んでおけばよかったです。灯台下暗しですね)。依頼先は決まったものの、ここからがまた大変でした。ものすごい量の型サンプルを作ったのですが、ボディーに着せてみるとなかなか本物に近いシルエットが表現できず、悪戦苦闘。
担当して頂いた印刷会社の支社長は、「おばちゃんに、人形だからナンだってカマヘンやろーって言われとんねん、はよ決着つけよゃ。他の会社に打ち合わせ行かれへんで、こんなにぎょうさんおもちゃみたいなの持って行ったら、かなわんわぁ、もぅ仕事もらえんかもしれへんでぇ」とポケットからQUIK MAN をはみださせながら、楽しそうに次の打ち合わせに向かって行かれたのが印象的でした。
と、このようにたくさんのエピソードと苦労を作り出した、QUIKSILVER POPは最終的に着地に成功。一目見てわかる、愉快なツール群が出来上がりました。
ここに辿り着くまでたくさんの人知が注ぎ込まれ、デジタルではできない、現場にしかないパートナーベンダーの方々の匠の技が、隠されてます。
ご協力頂きました、数々のパートナーベンダーのみなさまには、この場をお借りして
お礼を申し上げます。
もし、お店でQUIK MANを見つけたら、POPの世界に一石を投じた事実と、
秘められたバックグラウンドを思い返してみてください。
きっと、今までとPOPの見方が変わるはずです。そして同時に、この仕事に関わった、
すべての人々の情熱を感じ取っていただければ嬉しいです。
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- 今号の担当:YASHIRO
- 所属部署:プロデュース局
- 趣味・特技:アウトドアカルチャー



